ナブルス近郊でのハイキング

ご無沙汰しています。

冬休みも終わり、12月・1月の厳しい寒さも少しずつ和らいできているナブルスです。今年のパレスチナの冬は、例年とはだいぶ違うようで、地元の人をして「マジュヌーン(crazy、おかしな)」と言わしめるほどの寒さ、約80年ぶりの降水量の多さなのだそうです。

さて後期の学期も始まり、留学生活も折り返しを迎えてしまいました…。

今学期からはSOAS(University of London, School of Oriental and African Studies:ロンドン大学東洋アフリカ学院)の学生さんと一緒に授業を受けています。SOASは中東研究をはじめアジア・アフリカ研究で有名な大学で、ナジャーハはSOASのアラビア語専攻の学生の語学留学派遣先の一つになっています。

そして、今学期は卒業プロジェクトという名の小さな卒業論文みたいなものを提出しなければならないのですが、これに関してはまた別の機会に書きたいと思います。

今日は、来るハイキングシーズンを前にフライングで、友人とハイクしてきたナブルス近郊の風景を写真で紹介したいと思います。

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一枚目はナブルスの遠景です。二つの山の谷間にへばりつくように市街地が広がっているのがよく分かるかと思います。普段は山の上から見下ろすことが多いナブルスですが、こうして少し標高の低いところから見るのが新鮮でした。

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二枚目はオリーブ畑の写真。西岸に暮らしていて、「いまパレスチナにいるんだなあ」と感じる瞬間の一つが、あたり一面に広がるオリーブ畑を目にする時です。特にナブルス周辺など西岸地区中部から北部にかけての丘陵地は、オリーブ畑が占める割合が多いです。石垣はローマ時代から補修をしつつ使い続けているところも多いと聞きます。自分の目で見て、どれがローマ時代のものとかそういうのはよくわかりませんが、人の手で積み上げられただろう石垣が当たり一面に広がっている光景は、何世代にもわたって土地が管理され、受け継がれてきたことを暗に示しています。

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十字軍時代の建築物(立地上の条件からして何かしらの軍事的用途を帯びていたと思われますが)の遺構からの夕焼けです。ちょうど陽が沈んでいく下のほうにうっすらと光って見えるのは地中海です。この日は天気がよく、写真ではわかりませんがテルアビブ(もしかしたらネタニヤ)の高層ビル群の黒い影も見えました。ハイキングコースというのはあまり整備されていませんが、農道からちょっと足を伸ばして野道に入ると、どこでもハイキング出来てしまうのがパレスチナの魅力の一つかもしれません。

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同じ場所からの夕焼けです。大学の友人と、その友人でシンガポールから来ていた観光客の方と5人で歩きました。

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最後の一枚。このあとは暗闇の中を携帯のライトで照らしながら、オリーブ畑をひたすら歩きました。周りは犬が吠えたり、遠くから牛の声が聞こえてきたり、それなりに賑やかでした。そして何より星空が非常に綺麗でした。敦煌の砂漠で見た次くらいにはよく見えていた気がします。

最後の最後に、こんな本もありますということで、ご紹介。

“Walking Palestine; 25 Journeys to the West Bank” by Stefan Szepsi

自分はあまり利用したことはない本ですが、本屋で見かけるたびに買おうか迷っている本です。リンク先のページに西岸の様々な地域のハイキングの様子が載っているので、ぜひ参照ください。

それではまた。